「男だから紫外線対策はしなくて大丈夫」と思っている方はいませんか?確かに、男性で紫外線対策をしっかりしている人は少ないかも知れません。しかし、「実は男性のほうが女性よりも紫外線の悪影響を受ける」部分もあるのです。今回は、「男性が紫外線対策をすべき5つの理由」と、どのように対策していくべきなのかをご紹介していきます。
酸化ストレスの影響を受けやすい
男性は女性よりも「酸化ストレスの影響を受けやすい」ことがわかっています。
酸化ストレスとは、酸素が体の中の細胞や組織に結びつくことでダメージを与えてしまうことです。酸化ストレスが蓄積していくと、肌本来のうるおいや透明感などが低下するほか、シワや白髪の増加といった「老化」、集中力の低下や、がんや心筋梗塞や生活習慣病、男性不妊などに発展すると言われています。
この酸化ストレスが増える原因の1つが「紫外線」なのです。
本当は女性よりも酸化ストレスの低い男性のほうが、より紫外線対策をすべきとも言えるのです。
参照:資生堂、男性は女性よりも肌のストレス耐性が低いことを発見(外部リンク)
日焼けの影響を受けやすい
実際にお肌に紫外線を照らし、どのくらいの紫外線のエネルギー量で日焼けをするか*を評価する試験において、女性よりも男性のほうが紫外線の影響を受けやすいことがわかっています。
女性に比べて日焼け止めなどの使用率が非常に少ないにもかかわらず、男性のほうが、日焼けなどの影響を受けやすいこともわかっています。酸化ストレスだけでなく、日焼けも男性のほうがしやすいことがわかっています。
*MED(minimal erythema dose):最小紅斑量
参照:光老化啓発プロジェクト委員会「男性の肌は紫外線の影響を受けやすい」(外部リンク)
雨の日や室内でも紫外線対策は必要です。
⇨雨の日でも日焼け止めは必要?いらない?雨の日の紫外線対策を徹底解説!
夜には原則紫外線対策は必要ありません。
⇨夜に日焼け止めや日焼け対策は必要?何時まで?
女性よりも皮脂の分泌が非常に多い
男性は、思春期ごろから男性ホルモンの作用によって、女性よりも皮脂の分泌量が多くなります。
加えて、女性は20歳を迎えた後に皮脂の分泌量が減少していきますが、男性は30歳前後でピークを迎えたのち、50代までその皮脂分泌量はあまり変わりません。
この皮脂が毛穴につまってしまうことで、ニキビの初期段階とも言える「白ニキビ・黒ニキビ」ができてしまいます。この白ニキビや黒ニキビが炎症を起こすことで「赤ニキビ」に、化膿してしまうと「黄ニキビ」に悪化してしまう可能性があります。
また、皮脂が劣化して脂肪酸になるなどして、肌荒れの原因となります。
そのため、正しい洗顔や、保湿が実は男性のほうが重要なのです。
バリア機能が低下しやすい
汗ではなく、角質層を通って蒸散することで失われる水分量が、女性に比べ高いと言われています。
この角質層を通じて蒸散する水分量を「TEWL:経表皮水分蒸散量」といい、この数値が高ければ肌が本来もつバリア機能が低下して、水分が失われやすい傾向があります。
すなわち、男性のほうが女性よりも肌のバリア機能が低下しやすいのです。
参照:コスメオープン「ところで「TEWL(経表皮水分損失)」ってなに?」(外部リンク)
紫外線対策をする習慣が身に付いていない
ここまで、男性のほうが女性よりも紫外線の影響を受けやすいことをご紹介してきました。しかし、「男性は紫外線ケアをしている人が非常に少ない」のです。
影響を受けやすいにもかかわらず対策をしていないため、
- 皮膚癌
- 老人性色素症
- 日光角化症
といった発祥率も、残念ながら男性の方が上回っています。
見た目という概念だけではなく、健康維持の観点からも、基本的なスキンケアや、紫外線対策をするといいでしょう。
スキンケアと一緒に「継続して」紫外線対策を行おう
ここまで、男性が紫外線対策をすべき理由をご紹介してきました。男性で紫外線対策をしている層はあまり多くはないにもかかわらず「本来は女性だよりも男性のほうが影響を受けやすい」ことがわかっているのです。肌トラブルだけでなく、老化の原因にも繋がります。できるだけ早いうちから、紫外線対策を始めるといいでしょう。
また、こういった紫外線対策やスキンケアは、3日坊主でやめてしまったら何の意味もなく、「継続すること」が何よりも大事です。高級なものを購入して金銭的に続けられなかったり、洗顔⇨化粧水⇨乳液⇨クリーム...という複数の工程がめんどうになってしまっては元もこもありません。
これから紫外線対策を始めようという方は、まずは続けられる金額で、オールインワンタイプのような手軽なものからはじめてみるといいでしょう。