そもそもお肌の「キメ」って何?
お肌の「キメ」とは、お肌表面にある細かな凹凸(でこぼこ)のことです。
お肌の表面は、上記の画像のように、
- 膨らんだ部分である「皮丘(ひきゅう)」
- 溝の部分である「皮溝(ひこう)」
で構成されており、この2つによって「でこぼこ」のことを「キメ」と言います。
キメは基本的に三角形の形となっており、皮脂の量を適切に保つ役割があると言われているほか、このキメの細かさや粗さ、形が、肌の印象を大きく左右します。
「手の甲」のお肌をよくみると、この「キメ」が確認できるかと思います。
キメが細かいのお肌のメリット
美しいお肌の「キメ」は、以下のような特徴があります。
- 非常に細かい(皮丘の部分1つ1つが小さい)
- 皮溝が浅くて細い
- 規則的に並んでいる三角形である
キメの細かいお肌は、触るとふわふわと柔らかく、様々なメリットがあります。
化粧ノリがよくなる:キメが細かいお肌のメリット
化粧ノリには、このキメが大きく関係しています。
キメが整っていることで、ファンデーションや下地をぬった際に、含まれている素材が綺麗に反射することで、色ムラやシミが目立たなくなり、肌つやがよく見えるのです。
若々しく見える:キメが細かいお肌のメリット
お肌のキメが細かいことで、「シミ」や「しわ」などがが目立ちにくくなります。
加えて、キメが細かい肌はなめらかな肌質を感じられ、若々しく見えます。
キメが粗いお肌とは?特徴は?
キメが荒い肌の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 不規則に並んでいる
- 皮丘に弾力性がなく、1つ1つが大きい
- 溝が深く、太い
キメが粗いお肌は、見た目からして乾燥しており、くすんでいる印象を与えてしまいます。潤いやハリも感じられず、化粧ノリも悪くなってしまいます。また、毛穴も揃っておらず、ざらついた触り心地となってしまうなど、キメが粗いことのメリットは基本的にありません。
お肌のキメを整える5つの方法
それでは、お肌のキメを整える5つの方法についてご紹介していきます。
乾燥を防ぐ&保湿
キメが粗くなってしまう大きな原因の1つが「乾燥」です。
- 何らかの原因でお肌が乾燥する
- キメの膨らみの部分である皮丘が水分を失い「小さくなる」
- 溝の部分がである皮溝の部分が「大きく空いてしまう」
ことにより、結果としてお肌のキメが荒くなってしまうのです。
この対策はお肌にとって重要な要素である「乾燥を防ぎ、保湿すること」です。「肌の水分量」を維持することが大事ですので、しっかりとスキンケアを行いましょう。
特に冬の時期には、加湿器などで湿度を保つことも重要です。
紫外線対策
紫外線対策を行わなければ、上記の乾燥の原因にもなるなど、キメを粗くする原因となります。
紫外線は「光老化」と言われるように、しみやしわ、たるみなど、様々な肌トラブルの原因となります。
「老化の原因の80%が光老化」と言われています。夜を除き、天候や季節を問わず、紫外線対策を習慣とするといいでしょう。
・雨の日でも日焼け止めは必要?いらない?雨の日の紫外線対策を徹底解説!
・夜に日焼け止めや日焼け対策は必要?何時まで?
摩擦などの肌ダメージを軽減する
摩擦や圧力によってお肌にダメージ与えると、キメが粗くなってしまいます。
普段の洗顔やスキンケアの際に、間違った方法をしてしまうと、無意識のうちにダメージを蓄積しかねません。
「肌表面や毛穴の汚れをキチンと落とす」ことが重要ですが、洗顔やクレンジングでゴシゴシこするとかえってダメージを耐えます。フェイスタオルを長年同じものを使っていると、タオルの繊維によってお肌を傷つけかねません。
洗顔などは、「正しいスキンケア方法」を身につけ、無意識にダメージを与えないようにしましょう。
エイジングケア
残念ながら、年齢を重ねるとともにお肌のキメはあらくなってしまいます。
お肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少してくることによりハリが失われ、結果としてキメが粗くなってしまいます。年齢に応じたケアを行うようにしましょう。
ターンオーバーの活性化
ターンオーバーとは、お肌の生まれ変わりのことです。お肌は、古くなった皮膚が「角質」として剥がれ落ち、その下にあった皮膚が表面に出てくるようにして生まれ変わっています。
ターンオーバーが乱れてしまえば、古い角質によりキメが荒くなってしまいます。食生活や睡眠時間の確保などにより、キメを荒くしないことに効果的です。