角質肥厚とは?
角質肥厚(かくしつひこう)とは、本来ターンオーバーによって剥がれ落ちるはずの古くなった角質が、何らかの原因によってお肌に残ってしまい、本来よりも厚く積み重なってしまう状況のことです。
角質肥厚は、お肌の最も外側の表皮である「角層(=角質層)」のトラブルです。そのため、角質肥厚が悪化してしまうと、目に見えてお肌の状況は悪くなります。
角質肥厚になってしまうと?
角質肥厚は、以下のようなお肌トラブルを引き起こします。
ただ見た目にかかわるだけでなく、その積み重なりにより毎日のスキンケアの効果も薄れさせてしまうのです。
角質肥厚の原因と改善方法!
それでは、角質肥厚の原因と、それぞれの改善方法についてご紹介していきます。
ターンオーバーを整える
もっとも有効と考えられる方法が、この角質が剥がれ落ちる過程である「ターンオーバーを整える」ことです。代表的なものとして、以下のものがあげられます。
- 紫外線対策を行う
- 質の高い睡眠を取る
- 栄養バランスを整える
- 適度な運動を行う
- 体温を上昇させる
- スキンケアを行う
よくある勘違いとして「ターンオーバーを早めるほうがいい」と考える人もいるかもしれません。しかし、無理に早めたターンオーバーは「不十分な細胞」を作ってしまい、負のスパイラルへと陥ります。
紫外線対策
お肌に様々な悪影響を与える「紫外線」は、角質肥厚も悪化させてしまいます。
- 紫外線からのダメージを守るために、角質層を厚くしようとしてしまう
- 紫外線にあたることによる乾燥により、角質を厚くしようとしてしまう
紫外線は、角質肥厚だけでなく、老化の80%に該当すると言われる「光老化」も引き起こします。日焼け止めといった紫外線対策は、習慣化できるようにするといいでしょう。
乾燥を防ぎ保湿
角質肥厚の改善のためには、スキンケアの基本である「保湿」が重要となります。
お肌が乾燥してしまえば、水分の蒸発を防ぐために、角質を厚くなってしまいかねません。
充分に保湿してあげることで「角質層を薄くしても大丈夫」と身体に思ってもらうことが重要なのです。
中長期的な改善を狙う
角質肥厚をはやく解決しようと、お肌をごしごし洗ったり、洗浄力の強いクレンジング剤を使用すると、かえって角質肥厚を悪化させてしまいます。
角質肥厚は、スキンケアの効果も薄くしてしまうため、早く解決したいと思いがちです。しかし、その焦りが状況をより悪化させてしまいます。
あせらずに中長期的な改善を狙うこと、角質肥厚にならないように予防することが、角質肥厚への対策の基本なのです。「正しい洗顔方法」を身につけるなど、中長期的な改善を狙いましょう。